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危険なコンタクトレンズ
コンタクトレンズは1950年代に普及し始めました。コンタクトレンズの歴史はまだ浅く日本に上陸してからまだ30年ほどしか経っていません。しかし、日本国内でコンタクトレンズを使用している人はすでに1,500万人を超えているという統計があります。
これほど普及した理由には視野が狭くなる、裸眼と同じような生活を送れる、外見上の影響がまったくないといったメガネの欠点を解消したからにほかなりません。
とくにコンタクトレンズは女性、とりわけ20代の女性が群を抜いて多いようです。やはりファッション性を気にするお年頃の女性の方の使用が多いようです。医学的にもメガネでは矯正できなかった強度の近視や不正乱視、不同視の矯正が可能となりました。
2種類のコンタクトレンズ
コンタクトレンズは大きく分けてハードとソフトがあります。
■ ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズはケアが簡単で寿命が長いというメリットがあります。当初は涙や酸素を通さなかったため長時間の使用ができませんでしたが、酸素透過性コンタクトレンズが登場し、レンズの分子間を酸素が通過できるように改良され、長時間の装用が可能となりました。ハードコンタクトレンズの大きさは直径8〜9ミリ、厚さ0.1〜0.3ミリほどで材質が硬く、装着時に違和感があります。ホコリやゴミが入るととても痛みがあり、風の強い日の使用には難があります。
■ ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズは含水率が40〜80%と高く、柔らかい素材で作られているため、違和感も少なく使用できます。水分が多いことから汚れが付着しやすく、毎日のケアが大変です。しかも傷つきやすいため、買い替えが頻繁に発生し、費用がかかります。
使い捨てコンタクトレンズ
コンタクトレンズを使用する際に絶対に欠かせないのが毎日のお手入れです。洗浄やたんぱく質の除去といったメンテナンスですが、疲れて帰宅した時、飲みに行ったあと、体調が優れないとき、帰宅が遅くなったときなどとても面倒この上ない作業です。体調がよく、余裕のあるときでさえ、毎日の作業となると億劫な作業です。
このコンタクトレンズの煩わしさを解消したのがディスポーザブルタイプのコンタクトレンズです。このディスポーザブルタイプのコンタクトレンズには毎日交換するタイプと1〜2週間ごとに取り替えるタイプがありますが従来のコンタクトレンズに比べ費用が割高になってしまいますが、毎日のケアが必要もなくとても人気があります。
通常のコンタクトレンズではメンテナンス用器具を合わせて両眼で6万円程度必要となります。コンタクトレンズの寿命はハードで3〜4年、ソフトで2年といわれています。
使い捨てコンタクトレンズでは年間の費用は8〜10万円位かかります。
コンタクトレンズの長期間使用は危険
コンタクトレンズは角膜の上に付けていますが、決して角膜にピッタリとくっついているわけではありません。角膜とレンズの間には涙があり、この涙の上に浮かんでいる状態になっています。
角膜は透明な組織で血管がありません。このため、角膜表面の細胞は主として大気中から代謝に必要な酸素を涙から取り込んでいます。レンズを装用すると、角膜は大気から遮断されるため、供給される酸素の量が減少します。
コンタクトレンズを使用していると酸素が不足することにより、角膜のいちばん内側にある内皮細胞が減少してゆきます。この内皮細胞は角膜に栄養を供給するのにとても重要な組織です。内皮細胞は死滅すると再生されることはなく、減る一方となります。
ハードに比べて酸素の透過性の少ないソフトコンタクトレンズでは内皮細胞の減少が顕著となります。また、最近流行のカラーコンタクトレンズについてもレンズに着色している分酸素の透過性が悪くなり酸素不足となりがちとなります。
内皮細胞が減少すると角膜自体の働きが低下し、水分の供給も少なくなりドライアイなど視力障害を引き起こします。コンタクトレンズを長期間使用していると内皮細胞が減少するだけではなく、角膜も薄くなり、10年間で50ミクロンも薄くなります。50ミクロンは実に角膜全体の10%にあたります。角膜が薄くなるとレーシック手術も受けられなくなってしまいます。コンタクトレンズは必要時のみとし、できるかぎり眼鏡を使用することが賢明のようです。
コンタクトレンズの誤用は危険
コンタクトレンズは眼球に直接装着するので常に衛生的に管理する必要があります。最近ではディスポーザブルタイプのコンタクトレンズがインターネット上などでも手軽にコンタクトレンズを購入できることから誤解や間違った使い方が原因で眼のトラブルが増加傾向にあります。
コンタクトレンズによる眼障害の報告は年間150万件、コンタクトレンズ使用者の10人に1人が眼障害を起こしているという予測もあります。毎日の洗浄やケアを怠ると最近やカビ、ウイルスなどの病原菌に感染し、角膜が炎症を起こす場合があります。
通常は角膜上皮層が病原菌などの外的から角膜を守る役割を果たしていますが、コンタクトレンズによって角膜上皮に傷がつくとそこから病原菌が侵入することもあります。
角膜のカーブとコンタクトレンズのカーブがあっていないと、角膜に傷がついてしまう場合もありますので注意が必要です。
コンタクトレンズは目に障害が起こっても痛みなどの自覚症状が比較的に少ないため、いつのまにか重い症状になっているケースが多く、最悪失明などに至るケースもままあるようです。
眼が充血している、眼が乾きやすい、異物感や痛みがあるといった症状を訴えている人が多々いらっしゃると思います。
これらの症状は、コンタクトレンズの装用時間が長い、レンズケアなどの管理ができていないなどといった誤った使用方法をしているために起こります。
コンタクトレンズは医療用具です。、痛みの有る無しにかかわらず、医師による定期健診を受け、使用するのが賢明です。
失明の危険があるコンタクトレンズ
○ 長時間連続装用している。
○ 寝るときも外さず装用している。
○ コンタクトレンズに傷や破損のある状態で使用している。
○ コンタクトレンズを十分洗浄していない。
○ 定期健診を受けていない。
こういう使用をしている方はとても危険です。眼の痛みや充血、異物感などを感じているならすぐにでも眼科医の検診を受けることをおすすめします。
コンタクトレンズの誤った使用やコンタクトレンズの傷や破損のある状態を気づかずに使用していると感染症の危険性があります。特に自覚症状がなくても定期健診が必要です。特にソフトコンタクトレンズは装用感がよく、眼の障害があっても気づかないことが多いようです。コンタクトレンズの誤った使用により失明する危険があることを十分理解してください。
おすすめクリニック
松原眼科クリニック
レーシックは他の手術と同様、医師の経験と技術が術後の結果に影響を与えます。
松原クリニックの松原院長は、初期の近視手術であるRKを確立したロシアのフィヨドルフ博士のもとで学び、開院後RKにはじまり、PRK、レーシックと約8000例の手術を手がけ、豊かな見識で治療に当たってきました。
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